ウェルニャンレポート
【体験レポ】写経@清澄寺
【体験名】写経(清澄寺(せいちょうじ))
日蓮ゆかりの寺、清澄寺の道場で経文を書き写す。半紙の下に手本を敷き、筆ペンで文字をなぞる形の筆記なので、難しい漢字が多い経文でも気軽に体験できる。書き写した経文は寺の納経塔に半永久的に保管される。道場の静けさや香のかおり、周囲の森林や寺の佇まいなどとあいまって、心が洗われる時間を過ごせる。
■鴨川市で生まれ育った日蓮聖人
鴨川生まれの偉人と言えば、日蓮宗の開祖、日蓮。800年前、鴨川市の小湊で生まれ、12歳で清澄山に入山し、32歳の時に同山で立教開宗した。生まれも育ちも、鴨川なんだね!だから、鴨川市のいろんな場所に、日蓮の物語が散らばっているよ。
■日蓮宗大本山清澄寺
鴨川には日蓮ゆかりの大きな寺が2つある。ひとつは、日蓮が誕生した小湊(こみなと)にある大本山小湊誕生寺(たんじょうじ)。もうひとつが、日蓮が修行・開宗した大本山清澄寺。どちらも立派なお寺だから、見学や撮影だけでも楽しい。でも、せっかくだから、お寺の修行を体験したい! もちろん、仏教徒じゃなくたってウェルカムなんだ。
今日の訪問場所、清澄寺。ちなみに、お寺は清澄寺(せいちょうじ)、土地の名前は清澄(きよすみ)って言うんだ。ちょっとややこしいね。
■仏教の修行「写経」
写経をする場所は、寺の道場。
部屋に入ると、すごく静か。ほのかに線香の良い香りがただよい、もうこれだけで落ち着く!150人くらいはここで写経ができるんだって。今日は2人だけ。
僧侶の方が「写経」とは何かを教えてくれる。仏教の5つの修行のうちのひとつが写経。お経を書き写すことは、文字ではなく仏様を写すということで、仏様の教えを伝え広めるためのものだったそう。文字の上手い下手は関係なく、その行為自体が大切なんだ。
■経文を書き写すにゃ
最初に心と身体を清めるため、細かい粉状のお香を手に振りかけてもらい、両手をこすり合わせる。塗香(ずこう)という。とてもいい香りがする。
僕たちが選んだのは「ほうとうげ」という経文。全部が漢字!このお手本には読み仮名がふってある。
写経をする間は、経文に息がかからないように、口に半紙をくわえる。
紙を重ねて、上からなぞる方法で書き写していく。字を覚えなくても書けるから、誰でも気軽にできそうだね。筆記具も筆ペンなので、難しくない。
■体験を終えて
サラサラと一心に文字を書いていく作業が心地よく、すぐに終わった感じがする。写経をすることだけでなく、静かな道場の雰囲気も、心を安らかにしてくれた。
正座で足がしびれたけれど、途中で気が付かないくらい集中していた!
書いた写経は敷地内の「納経塔」に半永久的に保管される。僕たちがいなくなっても、経文はずっとここに残るなんて、何だか感激!
■おまけ
写経のあとは、お寺の境内をまわってみたよ。清澄山は、千葉県で3番目に高い山。森の中のお寺の静けさを感じ、少し歩いて日蓮が開宗した場所「旭が森」にも行ってみた。また、境内にある「千年杉」は屋久島の縄文杉に勝るとも劣らないパワーを感じた!
【体験概要】
取材日 2020年7月27日(月)
清澄寺(せいちょうじ)/写経
1人 1,000円(税込)/所要時間30分
※記事の内容は取材日の体験に基づくものであり、今後、内容変更等の可能性があることをご承知おきください。
※体験の申し込みや問い合わせは、施設のウェブサイト(下記リンク)より、施設へ直接ご連絡お願いします。