ウェルニャンレポート
BOSO(房総×防草)草刈サミット2021
スポーツ×草刈りで、地域の課題を「楽しく」解決するプロジェクト!!「BOSO草刈りサミット2021」が11月10日に鴨川市内で開催されたよ。
◆「草刈りサミット」って何にゃ?
みんなは「耕作放棄地」って聞いたことがあるかな。地域の高齢化や後継者不足などが主な理由で田畑として使わなくなった農地のことなんだけど、そういう場所には雑草がたくさん生えて荒れ地になったり、害虫や有害鳥獣の温床になったりして、困った問題になっている。そういう場所は定期的に草を刈って手入れをしないといけないんだけど、その仕事は重労働で、地域の人たちにとって、かなりの負担になっているんだって!
そこで考案されたのが、「スポーツ草刈り」!!重労働である草刈りに「楽しさ」や「競技性」といったスポーツの要素を加えて、ゲーム(競技・試合)としてみんなで楽しんでしまおう!という斬新な取り組みだ。
2018年から毎年1回開催していて、今年で4回目。今回も鴨川市房田地区の元棚田を会場に開催したよ。
◆僕たちウェルスポチームも出場!
ルールは簡単で、美しく草を刈り取ったチームが勝ち!出場者は農業従事者の他に、僕たちウェルスポ、鴨川市農林水産課、里のMUJIみんなみの里、国際武道大学、八千代松陰高校などのチームが一般枠で参加した。
僕たちは昨年に続き2回目の出場。これは負けられないぞ!
競技前の会場。広さは約4,000平方メートル(4反)!広いな~。審査員となる地元農業従事者の方が区画の目印になる旗を設置。今年はセイタカアワダチソウが特に繁っているとか…手ごわそうだ。
◆競技がはじまる!
主催者のあいさつとルール説明を受け、参加者はくじ引きで割り当ての草刈り区画を決める。今回は10チームで10区画。地形は少しずつ違うから、刈りやすいところが当たると、ちょっぴり有利だ。
草刈が初めてや、慣れていない人には、地元の草刈マスターたちが指導してくれる。僕たちウェルスポチームも初出場のゆりちゃんが指導を受けた。
◆さあ、エンジンスタート!!
僕たちは区画10。端っこで竹も生えていて、少し難しいかも!?草刈機が意外に重くて、足元も悪いので、2人で運んで区画へ移動。
僕たちと同じく一般で出場2回目の国際武道大学チーム。いわばライバルだ!
僕たちも気合十分!…さあ、エンジンスタートだ!!
と、いきなりエンジンをかけられない……
早速、僕たちのコーチ、エクストリーム小野(地域おこし協力隊)にヘルプ(-_-;)
地面に置いてエンジンのヒモを引っ張らないとかからないよー。とのこと。
1チームは2人1組。刈る人はゼッケンをつけて交替で刈る。最初はどのチームも草に埋もれた状態でスタートだ。
みなさん順調に刈り進んでいく。
僕たちも含め、女性もがんばっていたよ!
大分きれいになってきた!
僕が刈った箇所は…最後に草刈マスターたちがお助けに(;^_^A
鴨川市中山間地域等活性化協議会の石井会長。もちろん、現役の草刈マスターだ!(審査員だから競技には参加しないけど、この日は僕らが刈り残した区画をお助けに入ってくれた。)
◆おつかれさま!競技終了
競技時間は実質1時間半程度。競技後は、こんなにきれいになったよ!!
表彰と感想のインタビュー。みんな、最後は気持ちいい笑顔。入賞は上位3チームと、その他特別賞。賞品は地元農業従事者から、参加してくれた人たちへ感謝の気持ちを込めて、飲み物やその他の品が贈られた。僕たちは今回も入賞できなかったけど、普段やらない草刈が楽しかったので、満足だ。
上位3チームは農業従事者間での熾烈な戦いだった。優勝の発表では、「やったーーー!!」って大きな喜びの声があがったよ。
最後は、石井会長の「草刈はスポーツだー!!」の掛け声で、みんなでガッツポーズ。
美しくなった会場をバックに、みんなで記念撮影。参加することで地域のお役に立てて、カラダを動かして健康にもなれる、「スポーツ草刈」って、楽しいね!!
◆草刈サミット これまでの取り組みについて
草刈りサミットは、鴨川市の農業従事者からなる「鴨川市中山間地域等活性化協議会」の会員が中心となり、里山の環境保全を目的としておこなっている。じつは、地域課題を楽しく解決につなげようとする、まじめな取り組みなんだ。社会課題の解決とスポーツイベントを結びつけたユニークなコンテンツであるとの評価を受けて、公益社団法人スポーツ健康産業団体連合会と一般社団法人日本スポーツツーリズム推進機構(JSTA)が主催する第8回スポーツ振興賞(2020年)にてJSTA会長賞を受賞したよ!
また、専門家の協力のもと、草刈の運動効果を実験して得られた結果をもとに関係者が集って開いたオンラインシンポジウムもウェルスポ公式サイト(当サイト)で紹介しているよ。